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Chapter1
5Sが続かない「3つの壁」と
続けるための「4つの取組み」
5Sで最も難しいのが「続けること」です。
5S活動は会社の生産性を上げる活動であり、
従業員にとっては自主的に取組む理由がありません。
多くの会社では活動を強制します。
しかし、この方法は不満が生まれ、長続きしません。
5S活動を続けるには、
従業員が自主的に行う仕組みをつくることが大切です。
ここでは、続かない原因の「3つの壁」と
続けるための「4つの取組み」について紹介します。
5Sが続かない「3つの壁」と
続けるための「4つの取組み」
・いつか使うかもしれないと捨てられない
・捨てるのが面倒
・不必要の判断がつかない
主な原因
「3つの壁」
モチベーションを低下させる「3つの壁」を紹介します。
判断の壁
思考の壁
習慣の壁

第一の壁
判断の壁は整理、清掃における壁です。
5Sによる効果が見えないことが、続かない原因になりやすいです。
判断の壁
整理
「よく使うもの」「偶に使うもの」「不要なもの」に分ける。
第二の壁
思考の壁
第三の壁
習慣の壁
判断の壁は躾における壁です。
習慣になるまでに面倒と感じることが、続かない原因になりやすいです。
掃除する。
主な原因
・時間がない
・道具がない
清掃
「使うもの」をすぐに取り出せるように配置する。
・レイアウトができない
・効果がわからない
主な原因
判断の壁は整頓、清潔における壁です。
定位置化の方法やレイアウトなど、知識不足が原因になりやすいです。
整頓
きれいな状態を維持すること。
・道具をなくす
・後回しにする
・やらなくても分からない
主な原因
清潔
主な原因
習慣づけること。
・自主的にやる理由がない
・楽しくない、面白くない
・面倒くさい
躾
「4つの取り組み」
モチベーションを上げ継続させる「4つの取組み」を紹介します。
1.社員全員で行う
2.報酬を与える
3.効果を見える形にする
4.考え続けさせる
社 員全員で行う
1
・社員全員に関心を持たせる
・平等に活動することで不満が生まれにくい
・互いに工夫点などの意見を交換できる
・共通の話題になり、コミュニケーションが活発になる
2
報酬を与える
・ささいな事でも褒める
・優秀者には賞品を与える
・活動記録を展示する
3
効果を見える形にする
・数字や写真で変化を見える形にし、活動の意味を感じさせる
・客観的な評価が得られる
4
考え続けさせる
・定期で進捗を確認することで、モチベーションの低下を防ぎます
・講義や意見交換で知識不足を補う
Chapter2
課題を見つけて改善する
ムダな動作、ムダなスペース
あらゆる場所に改善点はあります。
そんなよくある「ムダ」と、改善する「仕組み」をいくつか紹介します。
Chapter3
作業動作の改善
作業動作は、工場現場の生産性に直接的な効果を生むため、
常に改善を試みる必要があります。
しかし、作業動作の改善には
「高いこと」「アイデアがないこと」「手間」が障害となり、
改善がなかなか進みません。
ここでは、作業動作の 改善方法について紹介します。
まず、作業動作を改善するとは、「1動作を削ること」です。
方法として主に3つ考えられます。
1. 1動作が不要になる工程にする
2. 2動作を同時にする
3. 1動作を機械にやらせる
1、2の方法は1動作の時間を無くすことで、生産性を上げます。
3の方法は、機械導入によって人件費を抑えることで、生産性を上げます。
しかし、1、2では現場作業に適した改善の「アイデア」が求められます。
3では、既製品であれば人件費と導入コストの比較が簡単ですが、
専用機であれば、動作を機構に落とし込む具体的な「アイデア」、「高い」開発費用、
加えて、取付環境、ランニングコストなどをすべて考慮する「手間」がかかります。
これらの理由から、多くの現場で改善が進まなくなります。
そこで、解決法として「HT短縮キット」を考えました。
HT短縮キットとは
HT短縮キットは
改善を安価に簡単に導入できるようにした機器です。
下の片手押しスイッチはその一例です。
スイッチを押すという動作は約1.8 秒あり、
HT短縮キットではこの時間をゼロにします。
スイッチを押す動作が1.8秒なのは長いと思うかもしれませんが、
「手でボタンを押す動作」と「目でスタートを確認する動作」の
2つの動作が含まれているため、想像よりも時間を使っています。
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片手押しスイッチ
効果金額
導入後の効果金額を計算します。
スイッチを押すという動作は約1.8秒です。
ライン1周で考えた時、機械10台で18秒です。
1日に100周すれば、1800秒で30分になります。
人件費1,500円/時とすると、
20日×12カ月×1,500円/時×0.5時間=180,000円/年
※作業者一人が生産機械を複数持つ場合
年間18万円の効果が期待できます。

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改善前
改善後
動作時間をゼロにする仕組み
画像の作業では
「スタートを押す動作」「スタートを確認する動作」「ワークを運ぶ動作」
の3つの動作が存在します。
片手押しスイッチにすることで、
「スイッチを押す動作」と「ワークを運ぶ動作」を同時に行うことができます。
そして、「機械のスタートを目で確認する動作」を
短縮キットに付けたブザーによって
「機械のスタートを”耳”で確認する動作」にします。
これにより、「作業者は次工程に移動する動作」中に
「スタートスイッチを押す動作」「 スタートを確認する動作」ができます。
3つの動作を1動作に収めることができ、
2動作の時間をゼロにすることができました。
-
このスイッチは片手押しになることで、もう一方の手が誤ってドアに挟まれる可能性があります。
-
したがって、もう一方の手の安全も保障しなければなりません
注意
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